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額縁のヒモの結び方
金具、ビス、ヒモは経年劣化(自然劣化)は避けられませんので、定期点検は不可欠です。
年に一度、年末の大掃除のときにでも点検していただければ有難いのですが、現実的には難しいようです。
今回は、額縁のヒモ(ワイヤー)が原因の落下を防ぐ知恵を解説します。
ヒモが原因の落下は下記の2点です。
1.ヒモをしっかり結んでいなかったので、解けて落下した。
2.物理的に荷重に耐えられなくてヒモ(ワイヤー)が切れて落下した。
ヒモをしっかり結んでいなかったので、解けて落下
現実的には、お客様のヒモの結び方が悪くて解けることが多いと思います。
お客様がヒモを結ぶ、又は当店で結んだヒモを結び直す際に、下図を参考に結んでください。
(1)
(2)
(3)
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(7)
ヒモ(ワイヤー)が切れて落下
ヒモ(ワイヤー)が切れて落下する場合です。
ヒモ(ワイヤー)が切れて落下するのを100%回避するには、ヒモを使わない取付方法を選択するしかありません。しかし現実的にはヒモ(ワイヤー)で吊るケースがほとんどです。
ここでは少しでも、ヒモ(ワイヤー)が切れて落下するのを回避する方法を説明します。
- 1.額縁の重量に対して、必要十分な強度を持つヒモを選択する
- 2.ワイヤー等は、捩れ(よじれ)ていないか注意する
- 3.ヒモは金属金具等に食い込んでいないか注意する
- 4.ヒモは緩めに張り、負荷を軽くする
ヒモにかかる重量の負荷は、吊り方に影響を受けます。
ピクチャレール使用時に ワイヤーにかかる負荷です |
ピクチャレール使用時は これが理想です |
角度の変化で負荷が増加します |
- 5.最低でも、年に一回は点検をする
【 点検項目 】
- ヒモにほつれが無いか
- ワイヤーに捩れ(よじれ)、ほころびが無いか
- 金属金具と接触している部分に経たりは無いか
- 結び目にへたりは無いか
- 手で引っ張ってみて、切れないか